ロイヤル・パビリオン

Brighton ,United Kingdom
ロイヤル・パビリオン ロイヤル・パビリオン is one of the popular Landmark & Historical Place located in , listed under Local business in Brighton , Museum in Brighton , Landmark in Brighton , Historical Place in Brighton ,

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ロイヤル・パビリオン(Royal Pavilion)は、ジョージ4世が摂政皇太子時代に、イギリス・イングランド地方のブライトンに海辺の別荘として建てさせた王室の離宮。インド・イスラム風の外観に、中国風の内装が施された現存の建物は、19世紀初頭にジョン・ナッシュによって改装されたもの。歴史1783年、摂政皇太子がブライトンの浜辺を気に入り、農園の館を別荘として借りたのがロイヤル・パビリオンの始まりである。ブライトンは当時まだ小さな鄙びた村だったが、1750年に「海水浴」を健康法として初めて唱えた英国人医師リチャード・ラッセルの診療所兼邸宅があり、これをきっかけに上流・中流階級の人々の保養地として人気を集め始めていた。そこに皇太子が別荘を持ったことで高級リゾート地としての地位を確立した。1787年に、皇太子はヘンリー・ホランドに改装を命じ、古典様式の外装にバロック様式の内装を持つ離宮を完成させた。その後、中国製の壁紙を贈られたことを契機に、当時流行していたシノワズリーを取り入れたものに全面改装することを決め、ピクチャレスクの代表的建築家であるジョン・ナッシュに命じて1815年から7年をかけて大改修を行なった。ピクチャレスクは多様なスタイルを取り入れる折衷主義と意外性を特徴としていたことから、インド、イスラム、中国を混合した独特なデザインのエキセントリックな宮殿が完成した。ジョージ4世は快楽王、放蕩王と呼ばれるほど遊びと浪費が好きで、離宮建設にも、また完成後の社交にも莫大な経費が使われた。それによって、建築や工芸、あるいはファッション、音楽といった芸術面に多大な貢献をした一方、英国王室に大きな経済的損害を与えた。建築クレムリン宮殿を模したとも言われたドームと列柱が印象的な外観に対し、内部は一転して、竹、龍、蓮、塔といった中国的なシンボルや中国風の絵画・文様が随所に散りばめられ、西洋と東洋が混ざり合った奇妙かつ豪華な装飾で見る者を飽きさせない工夫がされている。また、材料として当時としては最新の鋳鉄が使われたことも特徴的である。構造に使われているだけでなく、細く装飾的な柱や、一見、竹製に見える階段手すりなども鋳鉄製である。研究者は、公共の建築において鉄がむき出しで使われたのは、この建築が初めてと見ている。

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